【第21回:平成30年度 ケアマネ試験】問題28
感染症と感染経路の組み合わせについて正しいものはどれか。 3つ選べ。
1 結核 ― 空気感染
2 疥癬 ― 飛沫感染
3 インフルエンザ ― 空気感染
4 腸管出血性大腸菌感染症 ― 接触感染
5 流行性耳下腺炎 ― 飛沫感染
【解答】
1、4、5
【どんな問題?】
感染症と感染経路についての理解を問う問題です。
感染経路というものがやっかいで、1つの感染症につき1経路とは限りません。
ですので〇から選んでいくと混乱します。
明らかにおかしいものをXとして消去法で解くのがお勧めです。
【解説】
2 疥癬 ― 飛沫感染
X
疥癬はダニですので、口から飛沫として飛び散ることはありません。
飛沫感染ではなく、接触感染です。
3 インフルエンザ ― 空気感染
X
インフルエンザウイルスは長い時間空気中を漂うことはないようです。
空気感染ではなく、飛沫感染や接触感染です。
1 結核 ― 空気感染
〇
飛沫感染もします。
4 腸管出血性大腸菌感染症 ― 接触感染
〇
腸管出血性大腸菌感染症とはO157を代表とする感染症です。
汚染されたものを食べて感染した場合は経口感染になります。
5 流行性耳下腺炎 ― 飛沫感染
〇
いわゆるおたふく風邪です。
接触感染もします。
【合格に向けてのインプット】
感染経路のイメージ
飛沫感染
咳・くしゃみによって病原体が飛び散る
短い距離で感染
咳・くしゃみによって病原体が飛び散る
短い距離で感染
空気感染:麻疹、水痘、結核
空気中を病原体が長く漂う
同じ部屋で感染
接触感染:疥癬
衣類や皮膚に付着した病原体を人が運ぶ
病原体を触った手で目鼻口を触って感染
経口感染
病原体を食べて感染
感染した食べ物・病原体を触った手で料理した食べ物を食べて感染
この過去問解説について
・できるだけ暗記を少なくし、理解することで問題を解くことを目指しています。
・難しい選択肢は消去法で解けばよいというスタンスです(なるべく解説します)。
・難しい用語の利用や根拠法令の提示はなるべく避け、わかりやすい表現を心がけています。
・試験に合格することを目指しているため、表現が正確ではない場合があります。
・内容には万全を期していますが、誤りがあっても責任は負いかねます。また内容は予告なく修正することがあります。
・難しい選択肢は消去法で解けばよいというスタンスです(なるべく解説します)。
・難しい用語の利用や根拠法令の提示はなるべく避け、わかりやすい表現を心がけています。
・試験に合格することを目指しているため、表現が正確ではない場合があります。
・内容には万全を期していますが、誤りがあっても責任は負いかねます。また内容は予告なく修正することがあります。