【第21回:平成30年度 ケアマネ試験】問題44
介護医療院について正しいものはどれか。2つ選べ。
1 要介護3以上の者のみが利用できる。
2 介護医療院の創設に伴って介護療養型医療施設が廃止されるのは、2020年度末である。
3 長期療養が必要な者に対し、必要な医療及び日常生活上の世話を提供する施設である。
4 多床室の場合は、カーテンのみで入所者同士の視線等を遮断し、プライバシーを確保できればよい。
5 主として長期にわたり療養が必要である者であって、重篤な身体疾患を有する者等を入所させるⅠ型療養床と、それ以外の者を入所させるⅡ型療養床がある。
【解答】
3、5
【どんな問題?】
介護医療院の理解について問われた問題です。
介護医療院は要介護者を対象とした、利用者が入所するタイプのサービスの一つです。
1、2、5は基本的な内容が問われています。3、4は難しくはありませんが覚えておくのはしんどいです。
【解説】
1 要介護3以上の者のみが利用できる。
X
介護医療院は要介護者(1~5)が利用できます。要介護3以上の者のみが利用できる(例外あり)のは介護老人福祉施設です。
2 介護医療院の創設に伴って介護療養型医療施設が廃止されるのは、2020年度末である。
X
介護療養型医療施設が廃止されるのは、2024年度末の予定です。
3 長期療養が必要な者に対し、必要な医療及び日常生活上の世話を提供する施設である。
〇
介護保険施設のうち、介護医療院と介護老人保健施設、介護療養型医療施設は「医療」の提供が目的の一つになっています。
4 多床室の場合は、カーテンのみで入所者同士の視線等を遮断し、プライバシーを確保できればよい。
X
介護医療院の多床室の場合カーテンのみではダメで、家具・パーティション・カーテン等の組合せによって室内を区分することが必要です。
5 主として長期にわたり療養が必要である者であって、重篤な身体疾患を有する者等を入所させるⅠ型療養床と、それ以外の者を入所させるⅡ型療養床がある。
〇
Ⅰ型(介護療養施設に近い) | ・重篤な身体疾患を有する者 ・身体合併症を有する認知症高齢者 など |
Ⅱ型(介護老人保健施設に近い) | ・容体が比較的安定した者 |
・難しい選択肢は消去法で解けばよいというスタンスです(なるべく解説します)。
・難しい用語の利用や根拠法令の提示はなるべく避け、わかりやすい表現を心がけています。
・試験に合格することを目指しているため、表現が正確ではない場合があります。
・内容には万全を期していますが、誤りがあっても責任は負いかねます。また内容は予告なく修正することがあります。